◆オカセイ便り 第61号 令和6年11月◆
こんにちは。
日常の情景や想い、気付きや学びを綴った「オカセイ便り」。
なんと10カ月ぶりの発行となります。
その間、世界では戦争が激化し、国内においても気候変動による猛暑や能登半島では震災に続いて大雨災害がありました。
被災された方々には遅ればせながらお見舞い舞い申し上げます。
弊社も新年以降、次々と予期せぬ難局に直面したもののようやく落ち着いたところです。
改めて人も社会も企業も、平和で健やかであることが一番と窺い知る年となりました。
いま再び小紙を皆様のお手元にお届けできる幸せを噛み締めつつ、心機一転、お客様にお役立て頂ける紙面を目指します。
今後共お付き合いの程、宜しくお願い致します。
2024猛暑を乗り切る! オカセイ版『プロジェクトX 挑戦者たち』
地球沸騰化を目の当りにした夏が終わり、ようやく気候が季節に追い付いてきた今日この頃ですが、弊社も今夏の猛暑にはかつてないダメージを被りました。
というのも「中古なのに新品みたい」と驚かれる弊社のリフレッシュ介護ベッド。
「リフレッシュ」という名に恥じない新品同等のクオリティでお客様に使っていただこうと、全国から集まった中古ベッドの本体フレームを専従のスタッフが1台1台、丁寧に洗浄消毒をしていますが、この作業をメインに行っていた屋外作業場が猛暑の中で使える状態ではなくなってしまったのです。
また、洗浄消毒ではフレームの細かなパーツを1個1個取り外して消毒し、点検しながら再度組み立てた後、100度の高温高圧洗浄機を使って強アルカリ(超高濃度Ph値)生成水等の専門洗浄液を噴霧し、さらにはオゾン消毒をするなど念入りの作業です。
しかも噴霧する洗浄液は高温の熱風。
社員さんの人命にかかわる重要なポイントです!かといって、にわかに大型ベッドを月間300台以上も洗浄するだけの新工場を設置したり、新たな機器を導入したりすることはできません。
そこで、試行錯誤しながらエアコンの効いた屋内倉庫の一角に作業場を移し、工業用の大型扇風機を10台導入。
新たな安全作業マニュアルを作成して洗浄作業を続行することにしました。
結果的には熱中症等に罹る社員さんを誰一人出さず、リフレッシュ介護ベッドを求めて下さるお客様にお待たせすることなく無事納品することができました。
ただ、洗浄から乾燥まで、広い倉庫で昼夜問わずエアコンと工業用扇風機を24時間フル稼働したたため、電気代が半端ない金額に高騰してしまいました。
しかし、そこは、日頃から倫理法人会やNNA(株)のランチェスター戦略、日創研の経営セミナー等で教わり実践している学びの成果。
『無借金経営』と、起業家の木村勝男先生の木村塾で学ばせて頂いた『BS経営』で今回の難所を乗り切りました。
ちなみに、『BS経営』とは、新1万円札に登場した渋沢栄一の経営哲学を組む木村先生が提唱されたもので、税金をきちんと払って自己資本を高め、いざという時に備えるという経営です。
経営をしていれば紆余曲折はつきもの。
試練はチャンス。
私の座右の銘とする『人間万事塞翁が馬』を心に刻み、より高みを目指そうと覚悟を新たにした夏でした。