◆オカセイ便り 第58号 11月号◆

こんにちは。

今夏の猛暑で栗は小さく、リンゴは赤くならず…と不作が心配された秋の味覚でしたが、急な季節の到来でリンゴも松茸もサンマも、そこそこの収穫量とのうれしいニュースが。



改めて「ないこと」を嘆くのではなく、「あること」に感謝しようと自分に言い聞かせるこの頃です。

さて、日々の小さな気付きや発見、皆さまにお役立ていただける情報を盛り込んでお届けしております「オカセイ便り」。

今月もお付き合いいただきますようお願いいたします。

★ 町田市のスターバックスで、おいしいコーヒー片手に「認知症カフェ」 ★

11月11月は『介護の日』。


そこで今月は夏頃にニュースでも話題になった、東京都町田市内のスターバックスで開いている認知症カフェを取り上げてみました。

ご存知の方も多いと思いますが「認知症カフェ」は、認知症の方やその家族、医療や介護の専門家、地域の支援者らが気軽に集まり、認知症について情報交換する場。

オランダで始まり日本ではすでに約8,000カ所に広がっています。

多くは市町村や地域包括支援センター、社会福祉協議会や医療・介護サービス事業者等の協力で開設され、公共空間や公民館、事業所などで開いていますが、町田市のスタバでは一般のお客さんと同じ店内で開催し、おいしいドリンクを飲みながらくつろいだ気分で話ができるというのが新鮮です。

開催日は事前にネット等で告知され、誰でも参加できて予約不要。

従来の認知症カフェのように閉ざされた空間で関係者だけが集うのではないため敷居が低く、一般のお客さんにとっても「認知症って怖いものではないんだ」と知る機会になると好評です。

ちなみに、町田市では認知症カフェは、認知症(Dementia)の頭文字を取って『Dカフェ』と呼び、現在23カ所あるそうです。同市やスターバックスのホームページによると、市内でDカフェがスタートしたのは2016年。

市の動きをキャッチしたスタバ金森店の当時の林店長が、いの一番に手を挙げたのが始まりでした。

『人々の心を豊かにするために一人ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティーから』をミッションとするスタバでは、各店舗の経営を店長に委ねており、地域活動に熱心だった林さんの英断でスタート。

その後、同店の取組みは共感を集め、市内のスタバ9店舗を含めて後続する街のコーヒー店が続出したそうです。

ところがコロナで休止、3年間のプランクを経て今春からスタバでは南町田グランベリーパーク店ほか市内3店舗で再開しています。


私がこの取組みに注目した理由は3つあります。

まず、単に認知症の方に優しくという発想ではなく、「自分が認知症になっても住みやすい社会に」という、認知症を自分の問題として捉えていること。

2つ目は地域社会や環境保護に貢献するスタバの経営理念に加え、社員さんが自分たちの会社に誇りをもって理念を軸に自分たちで考え行動していること。

そして3つ目に、町田市は私が社会に出て初めて勤めたヴィンテージギターの輸入商社の所在地。私自身3年間ほど住民だったこと(笑)。

まあ、そんな身びいきを差し引いても、この取組みは、医療・介護関連の事業をさせていただいている私にとって大きな刺激になりました。

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