介護保険を申請したら【介護ベッド】は使えるの?介護度って?レンタル・リース
腰が痛くなって急に立てなくなった、転倒して骨折したら布団では寝起きできなくなった、など様々な理由で介護用のベッドが必要だと感じたり、家族内に起こることがあります。
65歳以上だから、介護保険を申請したらベッドが使えるようになると思っていませんか?
そうでもないのです。今回は、介護保険の制度と介護ベッドの関係性をご説明します。
介護保険制度で介護ベッドがレンタルできるのは要介護2以上
ご存知の方も多いと思いますが、介護ベッドは、高さ、頭や足の部分が電動で動かせるようになっています。
介護保険でレンタルするためには、原則的に要介護2以上であることと決められています。
介護度とは?
介護保険制度では、介護保険を申請した方を以下の8段階(8種類)の『介護度』に分類します。
※身体的な状況をメインに書いていますので、認知症がある場合は状況はかなり変わります。
一般的に認知症がある場合は介護度は高くなります。
非該当…まだまだ元気だから、保険は使わずにこのままがんばってください!
要支援1と要支援2…ちょっと運動能力が落ちてきていたり、社会との関わり方が少なくなってきているみたいだから、人の手を借りてみたら?
要介護1…怪我をしたり、病気で入院したりしたせいでこれまで通りの日常生活が送れなくなってきているから少し人の手を借りたいね。
[要介護2]…しばらくの間は自力で歩いたりするのも難しそうだね。
要介護3…何をするにも人の助けが必要になってるのが分かるよ。
要介護4…自力ではほとんど何もできないよね。
要介護5…ほとんど寝たきりだけど、周囲の人たちの介護があれば自宅で生活できるよ。
※厚労省の分類を、分かりやすい言葉でわざとくだけた文章にしています。
不快に感じられる方がおられたら申し訳ございません。
ということで、身体的に限って言えば、『要介護2』は「ベッドからの起き上がりや、歩行が困難な方」と考えられています。
ですので、基本的にそのような状態の方か、もしくはそれ以上の方向けのものとなります。
要介護2以上で、状態や住む場所などが変化しそうならレンタルがオススメ
要介護2以上であれば、介護保険制度を利用して、レンタルされるほうが無難です。
なぜなら、レンタルであれば、状態に合わせてマットレスやその他のものが変更していけるからです。
病気によっては短期間で急激に状態が変化することも多く、購入してしまうと、マットレス1つにしても変更しにくくなるのです。
また、病気や生活スタイル(1人暮らしなど)によっては入院や施設への入所でなければ対応できなくなり、結局しばらくの間しかベッドを使わなかったというケースも多々あります。
実は、介護ベッドはレンタルするよりも購入した方が安くなることがある
介護ベッドはレンタルするよりも購入した方が安くなることがあります。
それは、状態が安定していて、負担割合が2割もしくは3割の方です。
このような場合であれば、購入した方が安くなることがありますので、レンタルの前に見積もりだけでももらった方がいいです。
自費レンタルという仕組みもある!?
『自費レンタル』。介護保険に接することがなかった方にはなじみの無い言葉ですよね。
これは、要支援1~要介護1までの、介護保険ではレンタルできない方向けのサービスのことを言います。
福祉用具の業者がベッド一式を貸してくれるのですが、これがおおよそ月に1,000円~2,000円程度です。
ただし、ベッドの機種やマットレスの固さを選べなかったり、テーブルなどが使えないことがほとんどです。
とりあえず、退院するときにベッドが必要ということであれば、この『自費レンタル』というサービスを行っている福祉用具業者に相談しましょう。
また、このような業者であれば、販売も必ずおこなっておりますので、どちらが本人にとって良いか、また金額的に得になるかということも合わせて聞いてみてください。