【介護ベッド】リース(レンタル)したら、料金はどれくらいかかる?購入した方が安い?
この記事では、レンタルと購入のどちらが良いか考えるポイントをご説明します。
介護業界では『リース』ではなく『レンタル』という言葉を使う
まず、基本的な用語なのですが、介護の業界では『リース』という言葉は使いません。
ほぼ100%『レンタル』と言います。
介護ベッドなどを借りたいと思って、ケアマネジャーや福祉用具の業者に「リースしたい」と言うと、「ああレンタルですね」と言い直されます。
それほど、介護業界では『レンタル』という言葉が共通用語となっています。
『リース』は長期間、『レンタル』は短期間という違い
商慣習上、『リース』という言葉は、少なくとも半年以上、中長期的に借りるというものに使われています(コピー機など)。
一方、『レンタル』は短期間、数時間という単位から借りるというものに使われています(レンタカーなど)。
介護の業界では、非常に短い間だけ福祉用具を借りるという可能性があることから、『レンタル』という言葉を使用しています。
例えば、退院してきた日に介護ベッドを借りたが、その日の内に容態が急変して亡くなってしまったので、使用したのは1日のみというようなことがしばしばあります。
ですので、『リース』のような1年契約のようなものはありません。
長くても1ヶ月単位での契約となっています。
介護ベッドを長く使うと購入した方がお得
介護ベッドはレンタルするよりも購入した方が安くなることがあります。
その1つ目の条件は、『状態が安定していて長く使い続ける』ことです。
私の知り合いの方も、10年以上レンタルしておられました。
その方のベッドのレンタル料を合算すると15万円以上になっていました。
介護保険の負担割合が2割もしくは3割の人は購入した方がお得
2つ目の条件は、『介護保険の負担割合が2割もしくは3割の方』です。
介護ベッドのレンタル料は、以前は全ての方が1割分でした。
ですので、月に1,000円~2,000円程度払えばよかったのです。
ですが、2015年から、所得や資産が多い人はもう少し払ってもらおうよということになり、2割負担というものが追加され、ついに2018年からは3割負担も追加されました。
そうなると、ベッドのレンタル料は2割負担の方は月に2,000円~4,000円、3割負担の方なら3,000円~6,000円ということになっています。
年間では、2割負担の方は24,000円~48,000円、3割負担の方は36,000円~72,000円になるのです。
このような場合であれば、購入した方が安くなることがありますので、レンタルの前に見積もりだけでももらった方がいいです。
購入するといくら?
介護用のベッドは、オプションによりますが購入すると20~40万円ほどになります。
中古品は10~15万円前後
現在、市場に中古品も出回っています。
中古といっても、まだ現役でレンタルされているようなシリーズですので汚いとか機能が落ちているということはありません。
新製品を購入することでレンタルの在庫として余ってきたものが中古市場に流れてきているようです。
中古市場では、マットレスなどを含んでおおよそ10~15万円前後で販売されています。
まとめ
介護ベッドが必要な状態になったら、レンタルか購入の検討をされると思います。
状態が安定していて中長期で使うと予測して、早めに中古販売という選択肢を検討されるのも良いかと思います。
その際は、安く販売してくれるような福祉用具業者とご相談されることをおすすめします。