【徹底比較】パラマウントベッドの介護ベッド『楽匠S』の価格は?レンタルと購入どっちが得?
このページではパラマウントベッドの介護用ベッドである楽匠(らくしょう)Sという機種の価格について、介護保険のレンタルや中古などで購入することについて比較しています。
介護保険の制度についても少しふれていますので、
介護ベッドはレンタルより購入した方が安くなることもある
まず、介護保険に携わっている人はあまり言ってくれませんが、介護用のベッドはレンタルするより購入した方が安くなることがあります。
でも、それは以下のような条件が複数あてはまったときです。
・布団では寝起きできなくなったのでベッドが必要。
・状態は安定していて、5年ほど大きな変化はなさそう。
・(中古など)安く販売しているところを知っている。
・負担割合が2割もしくは3割の方
このような場合であれば、購入した方が安くなることがあるのです。
今のご本人さんの状態はどうでしょうか?
金額は後ほど詳しく比較します!
要介護2以上で、状態が変化しそうならレンタルがいいと言われています
先ほどの条件に多く当てはまらない場合、特に要介護2以上であれば、介護保険を利用してレンタルされるほうが無難です。
なぜなら、レンタルであれば、状態に合わせてマットレスなどが変更していけるからです。
短期間で急激に状態が変化することも珍しくなく、購入してしまうと変更しにくいのです。
また、入院や施設へ入所することにになり、しばらくの間しかベッドを使わなかったというケースも多々あります。
パラマウンドベッド社製の介護ベッド『楽匠Sシリーズ』
『楽匠Sシリーズ』はパラマウントベッド株式会社が2009年4月から販売している介護ベッドのシリーズです。
楽匠は『らくしょう』と読みます。
在宅介護向けに開発された『楽匠シリーズ』の後継という位置づけです。
旧来品よりも安全性を高め快適性が向上し、その後の介護ベッドの潮流を決定付けたシリーズです。
垂直に昇降することや、最下部まで下げると、床から20cmという超低床にできるということも話題になりました。
パラマウントベッド株式会社とは
パラマウントベッド株式会社は、国内における介護ベッドメーカーのパイオニアで、在宅・高齢者施設・病院等を含めた介護ベッド市場のシェアは第1位です。
世界シェアも第2位と、信頼性と技術力に優れたメーカーです。
介護ベッドが必要な方は?
介護ベッドは、電動で高さや頭、足の部分が動かせるようになっています。
介護保険でレンタルするためには、原則的に要介護2以上であることとなっています。
認知症ではない場合、要介護2は『ベッドからの起き上がりや、歩行が困難な方』と一般的に言われています。
ですので、基本的にそのような状態の方か、もしくはそれ以上の方向けのものとなります。
2モーターと3モーターの違いは?
一般的な介護用ベッドは2モーターのものになります。
これは、ベッド全体の高さと、頭部分という『2ヵ所』が電動で上下させられるからです。
3モーターというのは、足の部分も別に電動で調節ができるもので、身体の状態をより細かく調整しなければならない方向けのものです。
購入とレンタルを選ぶことができる?
要介護2以上であっても、必ずしもレンタルしなければならないというわけではありません。
購入して使用するということも可能です。
介護保険でのレンタル料
楽匠Sシリーズを介護保険でレンタルすると、業者にもよりますが、2モーターが1割負担の方だと月額1,000円前後になります。
そこに大体、マットレスとサイドレールという柵を合わせて使用します。それらを合算するとおおよそ月額1,200円前後です。
2割負担だとその倍の月額2,400円前後、3割負担だと3倍の月額3,600円前後ということになります。
購入するといくら?
楽匠Sシリーズは後継の『楽匠Zシリーズ』というものが2014年から発売されたことにより、現在は新品は1部の機種しか販売されていません。
金額はオープン価格ですが、20~30万円ほどになります。
中古品なら10万円前後で購入できる
現在、市場に多く出回っているものは中古品になります。
中古といっても、まだ現役でレンタルされているようなシリーズですので汚いとか機能が落ちているということはありません。
新製品を購入することでレンタルの在庫として余ってきたものが中古市場に流れてきているようです。
中古市場では、マットレスなどを含んでおおよそ10万円前後で販売されています。
まとめ
ベッドが必要な状態になったら、レンタルか購入の検討をされると思います。
楽匠Sシリーズでしたら、介護保険で1割負担の方なら、5年間レンタルすれば72,000円前後になります。
2割負担でしたらその倍の144,000円前後、3割負担の方なら3倍の約216,000円前後となります。
決して安い金額ではありませんので、5年程度使うと予測して、早めに中古販売という選択肢を検討されるのも良いかと思います。
その際は、在宅ならケアマネジャー、入院中でしたら病院のソーシャルワーカー、またお近くの福祉用具業者ともご相談されることをおすすめします!