銭湯の集客アイデアとは?風呂掃除で入浴無料の千鳥温泉に学ぶ生き残り戦略

第70号令和7年8月

 

スーパー猛暑真っ只中!! 外を歩くと日傘をさす男性が増えています。紫外線を遮断する日傘は暑さ対策や熱中症予防だけでなく、汗や体臭も抑え薄毛や白髪の進行を遅らせる効果もあるとか。実際にさしてみると思いのほか涼しくて驚きますが、なぜか「日傘男子」に踏み込めないのは私だけでしょうか(^^; 日々の中の小さな気付きや発見、皆さまにお役立ていだける情報を盛り込んでお届けしております「オカセイ便り」。今月もお付き合いの程、何卒よろしくお願い頂きます。 

 


 

 

風呂掃除を手伝えば入浴料金がタダ!  ユニークなアイデアで生き残る銭湯

 


皆さんはお風呂屋さんに行かれますか?スーパー銭湯や日帰り温泉ではありません。街なかにある公衆浴場、銭湯です。1970年には1万7000超えるほどあった銭湯が、2023年には2847軒と6分の1に減っているそうです。利用者の減少に加え、燃料費の高騰や設備の老朽化、後継者不足で廃業が相次ぐ中、一方ではオンリーワンのアイデアで人気を博している銭湯があります。今回は大阪在住の風呂マニアの知人から聞いた、アッと驚く銭湯の話しをお届けしましょう。 



大阪市此花区にある千鳥温泉。昭和感を今なお残す下町で地域の人たちに親しまれているレトロ感溢れる銭湯です。ここでは閉店後、風呂場の清掃を月10回以上手伝えば毎月お風呂に入り放題、さらに希望すればオーナーが所有する古いアパートに格安で住めるという条件付きでボランティアを募集したところ大評判に!現在、通いを含め近隣に住む20〜30代の男女十数人が手を挙げ、交代で風呂掃除を手伝っているそうです。 



スタートは2019年の秋。銭湯運営を夫婦で担っていた経営者の桂秀明さんが「今のままでは身が持たない」と、このアイデアを思い立ち、Twitterでボランティアを募ったのが始まりとか。ちなみに大阪市の公衆浴場の入浴料金は大人1回600円。報酬はありませんがちょっと手伝うだけで毎日広いお風呂に浸かれるというメリットは大きいようです。ポランティアの中にはミュージシャンや芸人、クリエーター等を目指す人たちも多く、生活コストを抑えながら夢を追う者同士、仲良くなって結婚した男女も。また、千鳥温泉では、脱衣場や風呂場を利用してライブや演劇公演、寄席、プロレスなど様々なイベントを開催しており、その舞台に立てることも魅力の一つになっているようです。さらにこの銭湯は、小説「甘夏とオリオン」(KADOKAWA)や、人気アニメ「BanG Dream!」(バンドリ)のモデルにもなり、若者の間で聖地巡礼の地になっています。 



凄いアイデアだと思いませんか。経営者のみならず店に集まる人全員がハッピーになるウイン・ウインの経営戦略。人材不足解消、人件費削減、リピーター確保やファンづくり。これは、多岐に渡る業種に活用できそうです。居酒屋・カフェ・ラーメン屋・寿司屋・ナイトラウンジなど飲食業をはじめ、工務店・リフォーム店や造園業の接客員や作業員などお手伝いが発生する業種は全て可能ですね。 


ところで、実は私も無類の風呂好き。百聞は「一行」に如かず。今度、大阪出張の際には千鳥温泉でひと風呂浴びて、インスパイアされたいものですヽ(^。^)ノ 🔶 大阪市此花区 千鳥温泉 https://jitenshayu.jp/