介護用マットレス選びは「要介護者の状態」で決めるのが何よりも大切です!

介護用マットレスには2万円の安価なものもあれば、10万円を超える高いものもあります。

 「快適に過ごしてもらいたいから一番高価なマットレスを買おう!」

 大切な人のためにそう考える人も多いのではないでしょうか?

 

しかし、「介護用マットレスは高ければいい」というのは間違いなんです!

 

価格よりも「要介護者の状態と目的にいちばん合ったもの」を選ばないといけません。

 

 

介護用マットレスは要介護者の状態に合ったもの選ばないとダメな理由!?

 

 

どんなに高品質の介護用マットレスを購入しても、要介護者の状態に合っていなければ、結果的に要介護者の身体に負担を与える原因に。

 

要介護者の状態に合っていないマットレスは次のような問題を引き起こしてしまうんです!

 

快眠ができない

 

身体に合わない介護用マットレスは睡眠の質を落とします。たとえば、柔らかすぎるマットレスは身体が沈みやすいため、寝返りするためには力が必要です。頻繁に寝返りを打つ要介護者は、寝返りの度に目を覚ます回数も増えるため、睡眠の質が下がってしまいます。

 

床ずれが起きてしまう

 

合わないマットレスは「床ずれ」の原因にも。床ずれは圧力が特定の部位にかかることで血流が悪くなることで、皮膚に損傷が起きる症状です。。最悪のケースですが、床ずれは傷口から細菌が入った場合に死に至ることもあります。

 

腰痛などの痛みが発生する

 

ベッドが生活の中心の要介護者は腰痛になる傾向が高いです。腰痛は老化による筋力の低下などが原因で起こるので避けられないこともあるのですが、合わないマットレスも腰痛の大きなリスク要因に。

 

 

手すりや柵なしで寝返りができる要介護者には「高反発ウレタンフォームマットレス」がおすすめ♪

 

ベッドの手すりや柵なしで寝返りや起き上がりができる要介護者には「高反発ウレタンフォームマットレス」がオススメです♪

 

ウレタンフォームマットレスには低反発と高反発の2種類があります。

 

・高反発:少し硬め、寝返りがしやすい、体圧分散性が高い

・低反発:非常に柔らかい、寝返りがしずらい、体圧分散性が高い

 

基本的には、高反発ウレタンフォームマットレスがオススメです♪

 

程よい硬さで寝返りもしやすいですし、体圧分散性が高いので腰痛予防にもなります。しかし、柔らかいマットレスが好きな方には低反発でも問題ないでしょう。ウレタンフォームマットレスは「通気が悪くカビができやすい」というデメリットはありますが、風通しの良い部屋で壁に立てかけるなど定期的にメンテナンスをしてあげれば長く使えますよ♪

 

 

手すりや柵があれば寝返りができる方には「静止型のウレタンフォームマットレス」がおすすめ♪

 

手すりや柵につかまれば寝返りや起き上がりができる方には「静止型のウレタンフォームマットレス」がおすすめです♪

 

自分の力で寝返りが打てなくなると、自然と寝返り回数も減るので、「床ずれ防止」を意識する必要があります。静止型のウレタンフォームマットレスは高反発ウレタンフォームマットレスに比べると、より体圧分散性に優れています。

 

しかし、以下2つの条件にひとつ当てはまる場合は使用しないでくださいね。

 

・骨突出の程度が中度以上の場合

・すでに床ずれを起こしている場合

 

これらの条件にひとつでも当てはまる場合は、次にご紹介する「エアマットレス」を選ぶことで、骨突出や床ずれを悪化させるリスクを軽減させることができます。

 

 

自分の力で動けず介助が必要な方には「エアーマットレス」がおすすめ♪

 

介助なしでは寝返りや起き上がりができない要介護者には「エアマットレス」がオススメです♪

 

エアーマットは空気圧を変えることで要介護者に合わせた体圧分散ができる優れもの!

 

通気性も高いため、長時間横になる要介護者にはピッタリなマットレスです。費用は通常のマットレスよりかかりますが、空気圧で体位変換ができるので、介護者にとっても介護負担軽減できるマットレスです。

 

エアマットレスは種類も多く、操作方法も覚える必要があるため、まずは担当のケアマネージャーさんにご相談するのがベストだと思います。

 

 

まとめ:介護用マットレス選びは要介護者と介護者の両者にとって大切なこと

 

ベストな介護用マットレスを見つけることは要介護者を幸せにするだけではなく、介護する側にとってもとても大切なことです♪合わないマットレスが原因で、要介護者がさらに身体を悪くしてしまうケースもあります。そうなれば、介護負担も増えてしまうことにつながります。要介護者と介護者の両者が快適に過ごすためにも、ベストなマットレスを見つけましょう!

この記事が皆さんの介護生活に少しでも役に立てば嬉しいです♪