病院ベッドの種類(手動と電動)と注意点!解説していきます!

病院ベッド注意事項

「ベッドの種類が沢山あって、わからない」

「どのベッドを選べば、いいんだろう?」

「手動と電動の、どちらを選べばいいのかな?」

ベッドを選ぶ際に、そんなふうに考えたことは、ありませんか?

この記事は、そんな疑問をお持ちの方に向けて、元看護師の私が、ベッドの種類と、手動式・電動式ベッドのメリットとデメリット、注意点について、紹介していきたいと思います。

 

病院ベッドの種類

ベッドには手動式・電動式の2種類があり、主な機能としては

  • ベッドの背を上げて、好きな角度に調節できる「背上げ機能」
  • 膝の部分を上げて、好きな角度に調節できる「膝上げ機能」
  • 使う人がベッドに腰掛けて座ったときに足が床につく高さ、介助・処置しやすいようにベッドの高さを調節できる「床高さ調節機能」があります。

そのほかにも、背上げし、座位をとった状態でボタンを押していると、背部と座位が90度回転する、「電動起床回転ベッド」もあります。

なかでも、病院で多く使われているのは、「ギャッジベッド」と呼ばれているタイプになります。

ベッドに付いているハンドルや、リモコンで、寝たままの状態から、背上げ・膝上げが出来るためとても便利です。さらに、床高さ調節機能が付いていることにより、利用する本人も、介助や処置をする医療従事者もより使いやすくなります。

 

手動式ベッド

手動式ベッドには、ベッドの足元側にハンドルが付いており、ハンドルを回して角度の調節をしていきます。

ハンドルは3つついていて、それぞれ動かす場所が変わってきます。

・頭側の角度を調整するもの

・膝の角度を調整するもの

・ベッドの高さを調整するもの

 

電動式ベッド

電動式ベッドには、リモコンが付いており、そのボタンを操作し角度の調節をしていきます。

 

手動式ベッドのメリットとデメリット

手動式のベッドのメリット

・手動のものは、比較的安く手に入りやすい

・モーターが付いていないため、軽くてベッドを移動するときラク

・リモコンを誤って動かしてしまうなどの危険がない

手動式ベッドのデメリット

・使用する人が寝たきりの場合は、他の誰かがハンドルを操作して、リクライニングの角度を調節しなければならない。

・介助者が、腰や足の痛みや障害があると、ハンドルを回す際に苦痛をともなう

・ハンドルを出しっぱなしにしておくと、つまずいて転倒してしまう危険性がある

 

電動式ベッドのメリットとデメリット

電動式ベッドのメリット

・使用する人が自分で、リモコンを操作してリクライニングの角度を調整できる

・自分で操作することにより、介助者にやってもらう必要がない

電動式ベッドのデメリット

・価格の安いものでも、約3万円台〜高いものだと数十万のものまである

・誤ってリモコンが押されたり、利用者本人がボタンを間違って押すことで、柵の隙間に身体の一部が挟まれる危険がある

 

手動式・電動式ベッドとの注意点

手動式ベッドの注意点

・ハンドルは、使ったら必ず収納する。ハンドルがでたままだと、近くを歩いた人がハンドルにつまずき、転倒や怪我をする恐れがあり危険。

・リクライニングの上げ下げをする際、柵に指など身体の一部がはさまったりしないよう、介助者・本人で確認する。

電動式ベッドの注意点

・身体に麻痺などがあり、身体の感覚がない場合は、柵の隙間などに身体の一部を挟まないように注意する。

・リモコンを身体や物の下敷きにししない。誤ってボタンを押してしまい、身体の一部を挟む恐れがある。

 

まとめ

病院での転倒・転落など、ベッドに関連した様々な事故の報告はたえません。

そのためベッドの安全性の向上のためにも、注意点を念頭に、安心・安全にベッドを使って快適に過ごしていきましょう。