病院ベッドのサイズはどれくらい?ベッドの質はどうか?
「介護用のベッドの購入はどうしようか?」と悩んでいる方もおられるはずです。
介護用のベッドにもいろいろな種類があり、介護用のベッドの選び方により機能性や寝心地などの質感に違いが生じてきます。
介護用のベッドとして、サイズを重視している方もいると思い、その場合は病院ベッドの購入を考えるかもしれません。
ただ、「病院ベッドのサイズはどれくらいか?」とサイズ感が分からない人もいるはずなので紹介しましょう。
病院ベッドのサイズとは
病院ベッドのサイズは従来の介護ベッドと同じサイズ感となっています。
病院ベッドのサイズは以前は幅が83cmほどが主流でしたが、今では83〜100cmほどのサイズになっており、介護ベッドも同じくらいのサイズと言えます。
長さは190cmくらいになっており、このサイズは通常のシングルサイズのベッドよりも狭く短く作られています。
結論から言えば病院ベッドのサイズは通常よりも短く狭くなっていますが、このサイズになっているのは理由があるためです。
処理が楽であるため
ベッドのサイズをコンパクトにした方が処置が楽であり、速やかに患者の世話をすることができるようになっています。
「ベッドが短く狭い」ということは、それだけ患者との距離感が近く治療する手間も省くことができます。
ベッドのサイズが大きければ、患者との距離も遠くなり、処理をするのに時間がかかります。
病院では1秒を争うほど早い処置が必要なこともあるので、大きいベッドは使用していません。
処理がスムーズにできることを考えて病院ベッドのサイズは短く狭くなっています。
たくさん設置できる
病院ベッドのサイズが短く狭ければ、多くの病院ベッドを病室に置くことができます。
大勢の患者を見るためには、ベッドのサイズは人が寝ることのできる最小限のサイズに留めておくことでたくさんの患者を見ることが可能です。
サイズが大きければ病院ベッドを病室に置く個数は少なくなってしまい、患者を見るのに制限がかかってしまいます。
病院ベッドのサイズは多くのベッドが置くことができるように、あえて短く狭くしています。
病院ベッドは介護用ベッドとして適切か
「病院ベッドを介護用のベッドとして利用してみたい」と思われるかもしれませんが、病院ベッドのサイズはどんな人たちでも利用することができるのか気になりますね。
介護に必要な間取りについて紹介しましょう。
移動手段が杖の人の場合
移動手段が杖の人であれば、ベッドから起き上がるのに広いスペースは必要はありません。
普通の人と同じようにベッドから起き上がるのに苦労することはないので、4畳半という部屋でも病院ベッドを設置することはできます。
車椅子の場合
車椅子の場合は、部屋の入口からベッドまで車椅子の動線を確保する必要があります。
また、ベッドと車椅子を乗り移りするときに1mほどの幅も必要になってきます。
そのため、ベッドと合わせれば2m四方の空間を確保しなければならないので、4畳半という空間では厳しく、6畳以上の部屋を確保することが必要です。
リクライニング型の患者の場合
起き上がることが難しい人が使用するリクライニング型の人の場合は、大きな車椅子が必要となります。
動線には広いスペースが必要となり、車椅子に乗り移る場合は2人がかりで行わなければならないので、広くても6畳程度の部屋が必要になります。
ただ、どんな人も部屋が6畳程度あるなら病院ベッドの設置は問題ないでしょう。
まとめ
病院ベッドのサイズは普通のベッドよりも幅が狭く、短くなっていますが、介護用のベッドとしては適しているので、使用することは可能です。
ただ、ベッドを使用する人に合わせて部屋の確保をする必要があるので、その点は考慮してください。