人生100年時代。「幸せに老いる」極意がここに

第65号令和7年3月

 

桜便りが待ち遠しい季節になりました。新型コロナウイルスやインフルエンザをはじめさまざまな感染症が今なお続く中、「今春こそ」とお花見外出を計画されている介護の事業所さんやご家族さんも多いのではないでしょうか。桜は「田んぼの神様が宿る木」と言われています。今春こそ神様が皆さんの元にも会いにきて下さることを祈ります。さて、日々の中の小さな気付きや発見、皆さまにお役立ていだける情報を盛り込んでお届けしております「オカセイ便り」。今月もお付き合いのほど、何卒よろしくお願いいたします 

 


 

 

人生100年時代。「幸せに老いる」極意がここに

 


先日、静岡県に住む91歳の母が「いい本があるの。ためになるから読んでみて 」と一冊の本を送ってきました。鮫島純子さん著『100歳の幸せなひとり暮らし』(光文社刊)。鮫島さんは新1万円札の顏になった渋沢栄一の孫娘でもある著述家です。 



読み始めた矢先、さらに上を行く104歳でひとり暮らしを続けている女性の日常を見つめたドキュメンタリー映画が広島で先行公開され、大ヒットしているというニュースが飛び込んできました。一躍時の人になったのは尾道市在住の石井哲代さんで映画タイトルはズバリ『104歳、哲代さんのひとり暮らし』。自然豊かな山間の町で畑仕事をしながら一軒家に暮らす哲代さんの101歳から3年間の活き活きした日々が94分にまとめられています。監督は地元テレビ局の中国放送で情報番組向けに取材した山本和宏さん。報道によると哲代さんは1920年生まれ。戦前から小学校の教員として働き、民生委員も務めました。同僚だった夫との間に子どもはなく、83歳で夫を亡くしてからは姪やご近所さんに支えられ笑い合って過ごしています。「友だちとも話しができるし、花も摘まれるし。みんなに大事にしてもらっていい人生です。『でした』いうたらいけん『ing』で行きましょう」など、満面の笑顔から飛び出す哲代さんの言葉には幸せに老いる極意がいっぱいです。 



また、哲代さんは本も出しています。ベストセラーとなった『102歳、一人暮らし。 哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』 (文藝春秋刊)には「物事は表裏一体。良いほうに考える」「喜びの表現は大きく」「人をよく見て知ろうとする」等の見出しが。ちなみに前述の鮫島純子さんの本にもこんな言葉を見つけました。「ありがとうの言葉は心で思うだでけでなく声に出してみたほうがいいようです。~略~朝、健やかに目覚めたときにもありがとう。当り前と思っている排泄も本当はとてもありがたいと気付くものです。蛇口をひねり出すと出てくるお水にも、ありがとう」。 


う~ん、幸せに老いるのは特別なことでも難しいことでもなく、日々感謝の念を持って過ごすこと、自分を楽しませるのは自分なんだと改めて気付かされました。 

 


 

 

※『104歳、哲代さんのひとり暮らし』は4月以降、全国で公開予定です。

https://rcc.jp/104-hitori/