2021年 9月 06日

医療ベッドは購入かレンタルどちらにする？重要なのは介護保険！

介護保険

介護を必要とする方にとって、心身の負担を軽減してくれる医療用ベッドは使い心地が良さそうに見え、実際に使ってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

要介護者の家族にとっても、家族の負担や不安が少しでも解消されるならと導入を検討している方もいると思います。

しかし、導入にあたりネックなのは、医療用ベッドは高価であることです。必要とするケアの内容によっては、ベッド以外にも様々な器具を自宅に揃えねばならず、経済的な理由から、一声で決められる買い物ではありません。

そんなとき役に立つのは、医療ベッドのレンタルサービスです。この記事では、レンタルサービスを利用する前に知っておくべきことを解説します。

医療ベッドを購入する？レンタルする？

まず始めに考えるべきことは、医療ベッドの購入とレンタルでは、最終的にどちらが安く済むかという見通しです。原則として、ベッドを購入する場合は介護保険適用外となり、全額自己負担となります。

購入する場合、医療ベッドの相場はおおむね10万円～30万円ほどで、より高性能の製品であれば40万円とかかる場合もあります。

10年20年と長い期間使用する見通しの場合、購入してしまった方が出費を抑えられる可能性があります。また、パラマウントベッドやプラッツのようなメーカー産ベッドですと、中古市場にも良品質のものが出回っていることがあります。

レンタルする場合は、介護保険適用か適用外かで費用が変わってきますので、注意が必要です。

要介護者の要介護度が2以上の場合、医療ベッドのレンタルにも保険が適用されます。

保険適用であれば、自己負担額は料金のうち1～2割のみとなり、大幅に出費を抑えられます。

レンタル費は貸出元の会社や使用するベッドの種類によって変動しますが、7000～13000円ほどが相場です。そのうち1～2割の負担が必要なので、月々の支払額は700～1300円ほどです。

自己負担額が1000円のものを選んだ場合、12ヶ月の利用で12000円です。介護保険適用内であれば、レンタルが最も費用を抑えることができます♪

例外を除き要介護度が2に満たない場合の医療ベッドレンタル費は全額自分で支払う必要があります。月8000円のベッドを選んだ場合、12ヶ月使用すると96000円になるので、要介護者の状況を見ながら、購入するかレンタルするかを考えましょう。

医療用ベッドは主にダスキンヘルスレントに代表されるレンタル業者から借りることができます。他に、フランスベッドのように自社独自のレンタルサービスを展開しているメーカーもあります。

医療ベッドをレンタルするときは、いきなり借りるのではなく、ケアマネジャーとの相談を介して、アドバイスを元に使う製品を選ぶ、納品日や支払方法を決めるなどの細かい段階を踏む必要があります。

レンタルしようと思った翌日からいきなり使える訳ではないので、余裕を持って計画していきましょう。

医療ベッドは、購入する場合もレンタルする場合も、なかなか安易な選択ができない難しい問題です。

家庭の経済事情や要介護者の状態について考えれば考えるほど、どの製品を選ぶべきなのか何が必要なのか分からなくなってくるときもあると思います。

しかし、そのような人びとの不安を解消するために、各レンタルサービスの窓口には専門の視覚を持ったケアマネジャーやプランナーの方がみえます。

様々な利用状況を最前線で見てきた彼らなら、家庭にとって最適なプランを提案してくれます。家族だけで悩むのではなく、不安に思うことや気になる点があれば、介護支援専門医に意見を伺ってみてください！